スタッフ紹介

一條 麻美子 

ICHIJO Mamiko

専門分野:中世ドイツ文学

研究内容:
ヨーロッパ中世文学研究。作品が生み出された当時の社会はどのようなものだったのか、それをうかがいうる史料は少ない。文学に描かれた事象のどこまでが中世人にとっての現実であり、どこからがフィクションなのか、複数のテキスト間を行き来し、一見無意味に思われる記述を拾い出しながら、ヨーロッパ中世人の「常識」に迫りたいと思う。

主要業績:

  • ノルベルト・オーラー『中世の死』(法政大学出版局 05)
  • 「反「宗教叙事詩」としての『哀れなハインリヒ』」(「超域文化科学紀要」3号 98)
  • 「愛のかたち──『トリスタンとイゾルデ』を読む」(『未来のなかの中世』、東京大学出版会 97)
  • 「神の介在──『エーレク』『グレゴーリウス』における「神」の役割について」(「外国語科研究紀要」 96)
  • ヨアヒム・ブムケ『中世の騎士文化』(共訳、白水社 95)
  • 「巨人について」(「外国語科研究紀要」 95)

オデイ・ジョン

John O’Dea

専門分野:分析哲学・心の哲学

研究内容:
「知覚」は私と世界をつなぐ基本的なインターフェイスである。「知覚とは何か」そしてそれが「いかに私と私のまわりの世界をつなぐのか」について考えている。脳科学、心理学、現象学などを融合させて、理論的な解明を探求している。

主要業績:

  • Art and Ambiguity: A Gestalt-Shift Approach to Elusive Appearances (InPhenomenal Presence, Oxford University Press, 2013)
  • A Proprioceptive Account of the Senses (In The Senses: Classical andContemporary Philosophical Perspectives, Oxford University Press, 2011)
  • Transparency and the Unity of Experience (In The Case for Qualia, MIT Press,2008)
    The Value in Equal Opportunity: Reply to Kershnar (Journal of AppliedPhilosophy 24:177-187, 2007)
  • Representationalism, Supervenience, and the Cross-Modal Problem(Philosophical Studies 130:285-95, 2006)
  • The Indexical Nature of Sensory Concepts (Philosophical Papers 32:169-181,2002)

加治屋 健司

KAJIYA Kenji

専門分野:現代美術史

研究内容:
第二次世界大戦後のアメリカ美術の研究から出発して、グローバル・モダニズムにおける美術の実践と理論を研究しています。視覚文化の言説史、戦後日本美術 のオーラル・ヒストリー、現代美術のアーカイヴ構築、タイムベースト・メディア・アートの修復・再制作などの研究にも携わっています。

主要業績:

  • 【共編著】『中原佑介美術批評選集』全12巻(現代企画室+BankART出版、刊行中)。
  • 【共編著】From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents. Edited by Doryun Chong, Michio Hayashi, Kenji Kajiya, and Fumihiko Sumitomo. New York: Museum of Modern Art, 2012.
  • 【論文】「地域に展開する日本のアートプロジェクト 歴史的背景とグローバルな文脈」『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内 出版、2016年)、95-133頁.
  • 【論文】”Posthistorical Traditions in Art, Design, and Architecture in the 1950s Japan.” World Art 5, no. 1 (spring 2015), pp. 1-18.
  • 【論文】”Color Field Painting in the Cultural Context of America” (PhD diss., Institute of Fine Arts, New York University, 2014).
  • 【論文】「紙の上の観光 『LIVING HIROSHIMA』と広島の国際観光地化」『photographers’ gallery press』第12号(2014年11月)、80-87頁.
  • 【論文】「マンガと美術 現代美術批評の観点から」『マンガを「見る」という体験』(水声社、2014年)、159-182頁.
  • 【論文】「横尾忠則のエクリチュール」『ユリイカ』第44巻第13号(2012年11月)、214-221頁.
  • 【論文】「石子順造の知覚論的転回 マンガ批評を中心に」『美術フォーラム21』24号(2011年11月)104-112頁.
  • 【論文】「情動はいかに作動するか 「はだしのゲン」における視覚のポリティクス」ジャクリーヌ・ベルント編『世界のコ ミッ クスとコミックスの世界 グローバルなマンガ研究の可能性を開くために』(京都精華大学国際マンガ研究センター、2010年)、241-258頁.

刈間 文俊

KARIMA Fumitoshi

専門分野:中国現代文学・映画

研究内容:
中国映画を東アジアの文化交流の視点で考えています。中国の人達が何をどう見て、どのような映画を作ってきたのか。そこには、アメリカやロシア、日本の影響が複雑に絡み合っています。映画は文化が交錯する刺激的な舞台です。東アジアの文化ネットワークの形成と今後の発展にも注目しています。もう一つは、中華人民共和国の文学とくに1980年代以降の文化史。同時代的な文化史を書いてみたいと思っています。

主要業績:

  • 「出会いと中国映画」(「熱風」7月号 05)
  • 「再認識と再発見──日中文化交流発展の鍵」(「外交フォーラム」7月号 05)
  • 「映像の負荷と可能性──陳凱歌論」(『表象のディスクール4』東京大学出版会 00)
  • 「満映がその後の中国映画に残したもの」(『大日本帝国の戦争』毎日新聞社 99)
  • 「蘭の花と黄色い大地」(「人民中国」 99)
  • 「映画に刻まれた現代中国の理想郷」(「チャイナ・アート」 99)
  • 「上海映画史の可能性」(『1930年代上海映画特集』、国際交流基金アジアセンター 99)
  • 「無力な叫びの戦い──巴金『随想録』」(『文学の方法』東京大学出版会 96)

河合 祥一郎

KAWAI Shoichiro

kawai-shoichiro

専門分野:16-17世紀イギリス演劇

研究内容:

閉塞した「常識」的思考を打破することを目指す。研究対象はシェイクスピアを中心とした演劇。実証主義的研究と批評的アプローチの両輪を基盤に据える。

主要業績:

  • 戯曲「国盗人」(世田谷パブリックシアター初演 07)
  • 『シェイクスピアの男と女』中公叢書(中央公論新社 06)
  • 『「ロミオとジュリエット」──恋におちる演劇術』(みすず書房 05)
  • 『シェイクスピアは誘う』(小学館 04)
  • 『ハムレットは太っていた!』(白水社 01)
  • 高橋康也と共著、大修館シェイクスピア双書『ハムレット』(大修館 01)
  • 『謎解き「ハムレット」』(三陸書房 00)
  • 共著、Hot Questrists after the English Renaissance: Essays on Shakespeare and His Contemporaries, ed. Yasunari Takahashi(AMS Press 00)
  • 共著、Japanese Studies in Shakespeare and His Contemporaries, ed. Yoshiko Kawachi(University of Delaware Press 98)
  • 角川文庫及び白水社よりシェイクスピア作品翻訳刊行中

桑田 光平

Kuwada Kohei

専門分野:フランス文学・芸術論

研究内容:
現代フランス語圏の文学と芸術。とりわけ、バルト、ボヌフォワ、キニャール、マセ、ペレック、デュブーシェ、ジャコテ、ジャコメッティ、ロダン、ブランクーシ、ル・コルビュジエなど。最近の関心は「日常性」、「現代詩におけるイメージの問題」、「場所(環境)の詩学」、「風景と文学」など。

主要業績:

  • 「透明で不透明な像――ロダン《バルザック記念像》をめぐって」(『写真と文学』、平凡社、13)
  • ≪ L’ethique de la surface ≫(Roland Barthes au Maroc, Editions Universite Moulay Ismail, 13)
  • 「ジャコメッティの林檎」(『ユリイカ』、青土社、12)
  • 『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』(水声社、11)
  • 「『レフェメール』の誕生とジャコメッティ」(『Art Trace Press』、Art Trace, 11)
  • ≪ A la recherche du bonheur de lecture ?? Note sur Jean-Pierre Richard ≫(『Recto/Verso』、国際オンライン誌、10)
  • ≪ Du fragment au roman : la photographie ≫(『フランス語フランス文学研究』、日本フランス語フランス語文学会、09)
  • 「期待としての絵画――黒田アキ」(『水声通信』、水声社、09)
  • 「空白の経験――デュブーシェとジャコメッティ」(『仏語仏文学研究』、東京大学仏語仏文学研究会、08)

清水 晶子

SHIMIZU Akiko

専門分野:フェミニズム、クィア理論

研究内容:

フェミニズム・クィア理論。他者のまなざしに依拠する身体としての<わたし>の被傷性を出発点に、<わたし>の生存のための戦略のあり方を考えています。具体的に現在関心を持っているのは以下の通りです。1.不可視な差異の生存可能性に向けた諸戦略、2.非規範的なジェンダーやセクシュアリティをめぐる自己表象のポリティクス、とりわけ、3.日本をはじめとする非英語圏の性的マイノリティのアイデンティティ・クレイムにおけるローカルとグローバルとのネゴシエーション。

主要業績:

  • ‘Let Us Talk About “Queer” (But In Which Language?)’ (SOCIAL SCIENCE JAPAN JOURNAL, II-2)
  • ‘Lying Bodies: Survival and Subversion in the Field of Vision’ (Peter Lang, 08)
    ‘Scandalous equivocation: a note on the politics of queer self-naming’ (Inter-Asian Cultural Studies, Vol.8-4, 07)
  • 「キリンのサバイバルのために──ジュディス・バトラーとアイデンティティ・ポリティクス再考」 (『現代思想 vol.34-12 2006年10月臨時増刊 ジュディス・バトラー──触発する思想』, 青土社, 06)
  • ‘Mimicry, Performativity, and Equivocality: From Irigaray to Derrida’ (「中央大学人文研紀要第」56号, 06)
    The Routledge Companion to Critical Theory (項目執筆J.Butler, L.Irigaray, J.Kristeva, Routledge, 06)
  • 「アジア特有のクィアを探すということ」 (オンラインマガジン『セクシュアル・サイエンス』2005年10月号, 05)
  • ‘The Catch in Indigenousness, Or What Is Wrong with “Asian Queers”‘ (Inter-Asian Cultural Studies, Vol.6-2. 05)
  • 「期待を裏切る──フェムとその不可視の『アイデンティティ』について── (「女性学」第11号, 04)

高橋 宗五

TAKAHASHI Sogo

専門分野:ドイツ演劇・文学理論

研究内容:

研究対象は18世紀以降のドイツの戯曲と演劇である。現在特に関心を持っているのは19世紀末から第二次世界大戦以後に至るドイツやヨーロッパの戯曲と演劇である。19世紀末から20世紀中葉に至る数十年間のヨーロッパ演劇は古代アテナイの演劇、ルネサンス・バロック演劇と比肩し得るヨーロッパ演劇の第三の黄金時代である。この演劇の黄金時代を総体的に捉え得る視点を現在模索している。総体的に捉えるとは、言い換えると、例えば、イプセンやハウプトマンとベケットやデュレンマットあるいはハイナー・ミュラーを同時に論ずることができる視点を得ることである。その際19世紀の劇作家と第二次世界大戦後に活躍した劇作家たちを繋ぐ、重要な位置を占める劇作家はブレヒトであろうと思われる。現在1930年前後のブレヒトを集中的に研究している。またその方法論を考えるに当たってFr. シュレーゲル以降のドイツにおける歴史哲学的な美学の伝統、就中ルカーチ、ベンヤミン、アドルノの芸術理論や美学をも研究対象にしている。

主要業績:

  • 「合唱隊、仮面、主役の不在 ブレヒトと能、もうひとつの出会い──『処置』を巡って」(『多元的文化の理論』、東北大学出版会 05所収)
  • „Chor, Masken und Abwesenheit der Hauptfigur. Brechts wiederholte Auseinandersetzung mit dem japanischen Nô-Theater. Über Die Maßnahme.” European Studies, Vol. 4(DESK: University of Tokyo 04)
  • „Eine mißlungene politische Parabel? Über Brechts Lehrstück Die Maßnahme. Erster Teil. (Lehrstückstudien IV)” (「外国語研究紀要」第7/8号03/04)
  • „Über das Todesmotiv im Jasager und dessen Stellenwert im Brechts Lehrstuecken.” (Neue Beiträge zur Germanistik, Band 2/Heft 1, 2003 München 03)
  • „Brechts Begegnung mit dem japanischen Nô-Theater. Der Jasager oder die Schwierigkeit der Bearbeitung eines Nô-Stückes (LehrstuekstudienIII)”(「外国語研究紀要」第6号 01)
  • „Von der „Verherrlichung des Fliegers” zum Lehrstück fü_r Kollektive. Über Der Lindberghflug / Der Flug der Lindberghs (Lehrstückstudien II)”(「外国語研究紀要」第5号 00)
  • 「個人の『死』とその超剋──ブレヒトの教育劇における崇高性とカントの『判断力批判』における崇高性を巡って」(「ドイツ文学」第105号 00)
  • „Das Badener Lehrstück vom Einverständnis. Die Entstehung des Lehrstücks und die Wandlung seiner Konzeption.” (「外国語研究紀要」第4号 99)

高橋 哲哉

TAKAHASHI Tetsuya

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専門分野:哲学・歴史認識論

研究内容:

現在の主たる研究フィールドは3つある。(1)ジャック・デリダとディコンストラクション(脱構築)を中心とする現代思想・哲学、(2)犠牲(サクリファイス)の論理に注目した東西の宗教思想の研究、(3)戦争やジェノサイド(ホロコーストなど)に関する歴史と記憶、責任等に関する表象と言説のポリティクス。

主要業績:

  • 『国家と犠牲』(NHK出版 05)
  • 『靖国問題』(筑摩書房 05)
  • 『証言のポリティクス』(未來社 04)
  • 『<物語>の廃墟から』(影書房 04)
  • 『教育と国家』(講談社 04)
  • 『反・哲学入門』(現代書館 04)
  • 『「心」と戦争』(晶文社 03)
  • 『歴史/修正主義』(岩波書店 01)
  • 『戦後責任論』(講談社 99)
  • 『デリダ–脱構築』(講談社 98)
  • 『記憶のエチカ──戦争・哲学・アウシュヴィッツ』(岩波書店 95)
  • 『逆光のロゴス──現代哲学のコンテクスト』(未来社 92)

滝浪 幸次郎

TAKINAMI Kojiro

専門分野:古典芸能

研究内容:

日本古典芸能、特に歌舞伎についての考察が課題です。

主要業績:

  • アーダー+ジョーンズ『図説世界文化地理大百科 フランス』(翻訳、朝倉書店 01)

 


田中 純

TANAKA Jun

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専門分野:思想史・視覚文化論

研究内容:

建築や都市の表象を論じながら、関心はつねにイメージと観念の形態学にあった。現在のおもな研究テーマは、(1) アビ・ヴァールブルクの図像アトラス「ムネモシュネ」解読、(2) 生命形態学のイメージ論(エルンスト・ヘッケル、三木成夫)、(3) 都市の詩学(都市テクスト論、都市の民俗地理)、(4) 20世紀の神話学や民族学、民俗学、人類学における結社論の系譜(オットー・ヘフラー、岡正雄)である。

主要業績:

  • 『政治の美学』(東京大学出版会 08)
  • 『都市の詩学』(東京大学出版会 07)
  • 『死者たちの都市へ』(青土社 04)
  • 『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』(青土社 01)
  • 「都市表象分析」(「10+1」連載、INAX 出版、00〜08)
  • 『都市表象分析 I 』(INAX出版 00)
  • 『ミース・ファン・デル・ローエの戦場』 (彰国社 00)
  • 『磯崎新の革命遊戯』(編著、TOTO出版 96)
  • 『残像のなかの建築』(未來社 95)

長木 誠司

CHOKI Seiji

専門分野:音楽学・現代音楽

研究内容:

1800年以降のオペラというジャンルを成立させている表象システムを音楽・台本両面におけるテクスト分析のみならず、台本制定に関わる同時代の文学的・演劇的地平とのダイナミックな関係、身体表象(歌う身体と演ずる身体)の制度的変遷、歌劇場制度の社会内的基盤等々の視点から分析中である。またそれとは別に、現在は映画における音楽の有り様に関心があり、従来のような音楽様式そのものの分析やタイポロジーにとどまらない、イメージ付き音楽の意味論的分析の可能性を模索している。

主要業績:

  • 『メッツラー音楽大辞典』日本語DVD版(監修、教育芸術社、06)
  • 「運動としての戦後音楽史」(レコード芸術」連載中、音楽之友社 04〜)
  • 「オペラ、天使の声」(「文学」2004年3、4月号、岩波書店 04)
  • 「オペラ−声−女性」(『表象のディスクール 4』東京大学出版会 00)
  • 『武満徹 音の河のゆくえ』(監修、平凡社 00)
  • 『第三帝国と音楽家たち』(音楽之友社 98)
  • 『フェッルッチョ・ブゾーニ オペラの未来』(みすず書房 95)
  • 『グスタフ・マーラー全作品解説事典』(立風書房 94)
  • 『前衛音楽の漂流者たち』(筑摩書房 93)

ドゥ・ヴォス・パトリック

De Vos Patrick

専門分野:フランス演劇・舞台芸術理論

研究内容:

関心があるフィールドは古典演劇から20世紀の舞台芸術一般まで、幅広いのですが、その中で特に課題としているのは(1)現在までのフランス演劇史においてモデルニテを問うてきた作品および演劇論、演劇批評。(2)日本の古典演劇における身体。(3)日本の60年代以降のダンス、特に「舞踏」とその世界的な進化。

主要業績:

  • Hijikata Tatsumi et les mots de la danse,” (Japon pluriel 6, Ph. Picquier, 06)
  • “Danser après la bombe”(Europe, juin-juillet 06)
  • “Le temps et le corps : dedans/dehors – sur la pensée du corps chez Hijikata Tatsumi.” Le temps des Œuvres. Mémoire et préfiguration (Presses Universitaires de Vincennes, Paris 01)
  • 「失われし身体を求めて」(『表象のディスクール 3』東京大学出版会 00)
  • Takeuchi Yoshimi, “Modernité chinoise, modernité japonaise”(翻訳、Cent ans de pensée japonaise, Picquier 96)
  • “Jouer et vivre en femme: statut corporel de l’onnagata du kabuki”(Le corps en jeu,CNRS 93)

中島 隆博

NAKAJIMA Takahiro

専門分野:中国哲学

研究内容:

最近の問題関心は、日本・中国・欧・米の四極構造を見据えながら、1)「中国哲学(史)」・「日本哲学(史)」がどう表象されてきたのか、2)「中国近代美学」という近代的な表象制度が中国においてどのように成立してきたか、そして3)東アジアの近代において哲学と国家の距離をどう測り直すかを考えることにあります。

主要業績:

  • 『残響の中国哲学──言語と政治』(東京大学出版会 07)
  • The Chinese Turn in Philosophy, (COLLECTION UTCP 07)
  • 「不服従の遺産──1960年代の竹内好」(『法と暴力の記憶──東アジアの歴史経験』、東京大学出版会 07)
  • 「哲学としての中国」(『いま、哲学とはなにか』、未來社 06)
  • 「壁を通り抜けること──ドゥルーズと中国」(『超域文化科学紀要』第10号、05)
  • 「鬼を打つ──白話、古文そして歴史」(『漢字圏の近代 ことばと国家』、東大出版会 05)
  • フランソワ・ジュリアン『勢 効力の歴史──中国文化横断』(翻訳、知泉書館 04)

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乗松 亨平

NORIMATSU Kyohei

専門分野:近代ロシア文学・思想

研究内容:
近代文学、特に小説というジャンルを成立させた諸条件(言説的、政治的、技術的等々)がおもな関心対象です。また、現代における批評理論の可能性につい て、シニシズムなどの問題をとおして考えています。

主要業績:

  • 【著書】『ロシアあるいは対立の亡霊 「第二世界」のポストモダン』講談社、2015年。
  • 【著書】『リアリズムの条件 ロシア近代文学の成立と植民地表象』水声社、2009年。
  • 【共著書】A. Etkind, D. Uffelmann, I. Kukulin, eds. Tam, vnutri:Praktiki vnutrennei kolonizatsiiv kul’turnoi istorii Rossii (『内にある外 ロシア文化史における国内植民地化の実践』). Moscow: Novoe literaturnoe obozrenie, 2012 (“Problema granitsy ‘Rossii’ vkavkazskikh tekstakh russkogoromantizma” (「ロシア・ロマン主義のカフカス・テクストにおける『ロシア』 の境界の問題」), pp.284-308.
  • 【共著書】野中進、三浦清美、ヴァレリー・グレチュコ、井上まどか編『ロシア文化の方舟 ソ連崩壊から二〇年』東洋書店、2011年(「真実は人の数だけ ある? ロシア・メディアのなかのチェチェン戦争」、283-290頁。
  • 『隠喩・神話・事実性 ミハイル・ヤンポリスキー日本講演集』水声社、2007年(乗松亨平・北野圭介・番場俊「ヤンポリスキー来日のあとに  共同討議」、141-189頁)。
  • 【翻訳】トルストイ『コサック 1852年のコーカサス物語』光文社、2012年。
  • 【共訳】ミハイル・ヤンポリスキー『デーモンと迷宮 ダイアグラム・デフォルメ・ミメーシス』、水声社、2005年。

松岡 心平

MATSUOKA Shinpei

専門分野:日本中世演劇・芸能

研究内容:
世阿弥および能を中心とする日本の中世芸能・中世文学。日本の芸能や文学への身体論的アプローチによる研究。と、いうのが一応の看板です。2010年から『能を読む』(全20巻、角川学芸出版)というシリーズものを、梅原猛氏や中沢新一氏らとともに編集しますが、毎巻執筆予定なので、今から力をためておこうと思います。また、日本の驚くべき15世紀(クアトロチェント)の二代演劇人・思想家である世阿弥、金春禅竹について、それぞれ本にまとめたいと思っています。

主要業績:

  • 『宴の身体──バサラから世阿弥へ』(岩波現代文庫 04)
  • 『世阿弥を語れば』(岩波書店 03)
  • 『中世芸能を読む』(岩波書店 02)
  • 『中世を創った人びと』(新書館 01)
  • 『能──中世からの響き』(角川書店 98)
  • 「世阿弥の身体論──漢文で書くこと」(『古典日本語の世界』東京大学出版会 07)
  • 「立つこと──中世的空間の特異性」(『中世文化の美と力』中央公論新社 02)
  • 「金春禅竹とエロス」(「国文学」学燈社 00)
  • 「宴論──快楽の引用について」(『茶道学大系1』淡交社 99)
  • 「神仏習合と翁」(「国文学」学燈社 99)
  • 「世阿弥──能楽の大成と流罪」(「解釈と鑑賞」 99)
  • 「新古今時代と連歌的想像力」(「国文学」学燈社 98)

森元 庸介

MORIMOTO Yosuke

専門分野:近世フランスを中心とする思想史、および芸術論、社会思想一般。

研究内容:
思想史の面ではとくにキリスト教のとくに制度的な側面に留意しています。また、芸術論と社会哲学の交点と して、とくにフィクション(虚構、擬制)の問題を 考えることが課題です。フランスの思想家ピエール・ルジャンドルに多くを学んだこともあり、規範という問題をどのように考え直せるかということが常に念頭 にあります。

主要業績:

  • 【共編著】渡名喜庸哲・森元庸介共編著『カタストロフからの哲学 ジャン=ピエール・デュピュイをめぐって』以文社、2015年(「救済の反エコノミー」、147-183頁)。
  • 【論文】「限定された知 マルブランシュにおける注意」、『フランス哲学・思想研究』日仏哲学会、第19号、p.27-37、2014年。
  • 【論文】「白昼夢、あるいは活路」、ヴィルヘルム・イェンゼン/ジークムント・フロイト『グラディーヴァ/妄想と夢』種村季弘訳、平凡社ライブラリー、p. 325-347、2014年。
  • 【論文】「幽霊を知らぬ頃 シャンフルーリ、バルザック」、塚本昌則編『写真と文学』平凡社、p. 19-34、2013年。
  • 【論文】「17世紀演劇論争を再考するために 決疑論をプリズムとして」、『フランス語フランス文学研究』日本フランス語フランス文学会、第99号、p. 131-145、2011年。
  • 【翻訳】ジャン=クロード・レーベンシュテイン『猫の音楽』勁草書房、2014年。
  • 【翻訳】ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『ニンファ・モデルナ』平凡社、2013年。
  • 【翻訳】ジャン=ピエール・デュピュイ『経済の未来 世界をその幻惑から解くために』以文社、2013年。
  • 【翻訳】ピエール・ルジャンドル『西洋をエンジン・テストする キリスト教世界制度空間とその分裂』以文社、2012年。

林 少陽

RIN Shoyo

専門分野:近代日本・中国の思想史・文学史・文化史;批評理論

研究内容:

  1. 清末以来の中国の思想、特に清末の章炳麟とその周辺の思想;
  2. 明治日本の人文学術史の成立における「中国」と「西洋」との関係、美と政治との関係、及び近代中国への影響;
  3. 中国における近代学術史成立の諸問題、及び近代中国の言語思想の諸問題(伝達と政治との関係や、「国語」の問題、近代主義と民族主義との関係、表象におけるイデオロギーの問題、など);
  4. 近代日本文学と近現代中国文学;
  5. 漢字圏視点における中国清朝学術史及び同時期日本の江戸思想;
  6. 批評理論、特に詩学;
  7. 近代日本と中国におけるモダニズムの諸問題、戦後日本の政治思想史におけるポストモダニズムの諸問題。

主要業績:

  • 『「修辞」という思想:章炳麟と漢字圏の言語論的批評理論』 東京:白澤社、2009年
  • 『「文」與日本学術思想??漢字圈・1700-1990』 北京:中央編訳出版社、2012年
  • 王中忱、林少陽編『重審現代主義: 東亜的視角及漢字圏的提問』 北京:清華大学出版社、2013年
    (詳しくはhttp://researchmap.jp/read0068043/を参照しください)