専門分野:中世ドイツ文学
研究内容:
ヨーロッパ中世文学研究。作品が生み出された当時の社会はどのようなものだったのか、それをうかがいうる史料は少ない。文学に描かれた事象のどこまでが中世人にとっての現実であり、どこからがフィクションなのか、複数のテキスト間を行き来し、一見無意味に思われる記述を拾い出しながら、ヨーロッパ中世人の「常識」に迫りたいと思う。
主要業績:
- ノルベルト・オーラー『中世の死』(法政大学出版局 05)
- 「反「宗教叙事詩」としての『哀れなハインリヒ』」(「超域文化科学紀要」3号 98)
- 「愛のかたち──『トリスタンとイゾルデ』を読む」(『未来のなかの中世』、東京大学出版会 97)
- 「神の介在──『エーレク』『グレゴーリウス』における「神」の役割について」(「外国語科研究紀要」 96)
- ヨアヒム・ブムケ『中世の騎士文化』(共訳、白水社 95)
- 「巨人について」(「外国語科研究紀要」 95)