森元庸介(MORIMOTO Yosuke)

専門分野:近世フランスを中心とする思想史、芸術論

研究内容:
思想史の面ではとくにキリスト教のとくに制度的な側面に留意しています。また、芸術論と社会哲学の交点と して、とくにフィクション(虚構、擬制)の問題を 考えることが課題です。フランスの思想家ピエール・ルジャンドルに多くを学んだこともあり、規範という問題をどのように考え直せるかということが常に念頭 にあります。

主要業績:

  • 【単著】La Légalité de l’art. La question du théâtre au miroir de la casuistique, Paris, Cerf, 2020.
  • 【論文】「「停思快」について 決疑論から美学のひとつ手前へ」『パトリスティカ 教父研究』第24・25合併号(2022年)、p. 79-95。
  • 【共著】泉水浩隆編『翻訳と通訳の過去・現在・未来 多言語と多文化を結んで』三修社、2022年(「心の声が聞こえてしまう 藤子・F、十蘭、ボイエから」、p. 99-117)。
  • 【共著】大森晋輔編『ピエール・クロソウスキーの現在 神学・共同体・イメージ』水声社、2020年(「思惟と倒錯 クロソウスキー「悪虐の哲学者」への注記」、p. 142-172)。
  • 【共著】東京大学教養学部編『知のフィールドガイド 異なる声に耳を澄ませる』白水社、2020年(「かわいらしければよいのか 十八世紀フランスから」、p. 136-152)。
  • 【論文】「解釈、ひとつの技術知、またその極端な帰結 ピエール・ルジャンドルに即して」、『中世思想原典集成 I』平凡社ライブラリー、p. 645-657、2018年。
  • 【論文】「いくつかの(書かれた)会話について」、『文芸研究』第135号、p. 251-264、2018年。
  • 【共著】工藤庸子編『論集 蓮實重彦』、羽鳥書店、2016年(「塵の教え フィクションに関するとりとめない註記」、p. 171-193)。
  • 【共編著】渡名喜庸哲・森元庸介共編著『カタストロフからの哲学 ジャン=ピエール・デュピュイをめぐって』以文社、2015年(「救済の反エコノミー」、p. 147-183)。
  • 【論文】「限定された知 マルブランシュにおける注意」、『フランス哲学・思想研究』日仏哲学会、第19号、p. 27-37、2014年。
  • 【論文】「白昼夢、あるいは活路」、ヴィルヘルム・イェンゼン/ジークムント・フロイト『グラディーヴァ/妄想と夢』種村季弘訳、平凡社ライブラリー、p. 325-347、2014年。
  • 【共著】塚本昌則編『写真と文学』平凡社、2013年(「幽霊を知らぬ頃 シャンフルーリ、バルザック」、p. 19-34)。
  • 【論文】「17世紀演劇論争を再考するために 決疑論をプリズムとして」、『フランス語フランス文学研究』日本フランス語フランス文学会、第99号、p. 131-145、2011年。
  • 【翻訳】ジャン=クロード・レーベンシュテイン『猫の音楽』勁草書房、2014年。
  • 【翻訳】ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『ニンファ・モデルナ』平凡社、2013年。
  • 【翻訳】ジャン=ピエール・デュピュイ『経済の未来 世界をその幻惑から解くために』以文社、2013年。
  • 【翻訳】ピエール・ルジャンドル『西洋をエンジン・テストする キリスト教世界制度空間とその分裂』以文社、2012年。