マンガに関するミニシンポジウムを開催いたします。奮ってご参加ください。
ミニシンポジウム「マンガ×表象文化論 〜コマ・かたち・リアリティ〜」
【日時】2018年2月16日(金)17時〜19時30分
【場所】東京大学駒場キャンパス 21 Komcee East 2階 211
【来聴自由・予約不要】
【登壇者】中田健太郎(日本大学非常勤講師等)・野田謙介(学習院大学博士後期課程・日本学術振興会特別研究員DC2)・三輪健太朗(日本学術振興会特別研究員PD)
【モデレーター】加治屋健司(東京大学大学院准教授)
【主催】科学研究費・基盤研究(B)「文芸諸ジャンルにおけるリアリティ表現の比較に基づくリアリズム概念の総合的再検討」(研究 代表者:田中純)
【開催趣旨】
マンガとはどのような表象文化であり、いかに現実(リアリティ)と関わっているのか。それは、紙の上のインクのしみへと還元される可視的な物質でもあり、フレームを通して時間や運動の体験をもたらす表象体系でもある。それは、「かたち」によって美術の世界へ連なり、「コマ」によって独自の形で映像文化と接触し、「リアリティ」との相克のなかでフィクションを現出させる。この(ミニ)シンポジウムでは、三人のマンガ研究者/批評家の発表と討議を通して、広く表象文化としてマンガを理解し、そのリアリズムについて考えるための論点を提出する。
【進行予定】
17:00-17:10 趣旨説明
17:10-17:40 中田健太郎「マンガをつくるかたち、マンガにおけるかたち」
17:40-18:10 野田謙介「コマと時間をめぐる試論〜マンガのなかに、なくてあるもの〜」
18:10-18:40 三輪健太朗「マンガの固有性と現実の関係をめぐって」
18:40-19:30 発表者討議・会場質疑
【登壇者略歴】
*中田健太郎 1979年生。東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程学位授与。現在、日本大学ほか非常勤講師/東京大学教務補佐員。シュルレアリスムやマンガを研究。著書に『ジョルジュ・エナン』(水声社、2013)、共編著に『マンガ視覚文化論』(水声社、2017)がある。
*野田謙介 1977年生。京都大学総合人間学部卒業。現在、学習院大学大学院身体表象文化学専攻博士後期課程在籍/日本学術振興会特別研究員DC2/大妻女子大学ほか非常勤講師。マンガ理論と歴史の国際比較を研究。訳書にティエリ・グルンステン『マンガのシステム』(青土社、2009)など。
*三輪健太朗 1986年生。東京大学文学部卒業。学習院大学大学院身体表象文化学専攻博士後期課程満期退学。現在、日本学術振興会特別研究員PD/東京工芸大学ほか非常勤講師。近代視覚文化としてのマンガの理論と歴史を研究。著書に『マンガと映画』(NTT出版、2014)がある。