専門分野:音楽学・現代音楽
研究内容:
1800年以降のオペラというジャンルを成立させている表象システムを音楽・台本両面におけるテクスト分析のみならず、台本制定に関わる同時代の文学的・演劇的地平とのダイナミックな関係、身体表象(歌う身体と演ずる身体)の制度的変遷、歌劇場制度の社会内的基盤等々の視点から分析中である。またそれとは別に、現在は映画における音楽の有り様に関心があり、従来のような音楽様式そのものの分析やタイポロジーにとどまらない、イメージ付き音楽の意味論的分析の可能性を模索している。
主要業績:
- 『メッツラー音楽大辞典』日本語DVD版(監修、教育芸術社、06)
- 「運動としての戦後音楽史」(レコード芸術」連載中、音楽之友社 04〜)
- 「オペラ、天使の声」(「文学」2004年3、4月号、岩波書店 04)
- 「オペラ−声−女性」(『表象のディスクール 4』東京大学出版会 00)
- 『武満徹 音の河のゆくえ』(監修、平凡社 00)
- 『第三帝国と音楽家たち』(音楽之友社 98)
- 『フェッルッチョ・ブゾーニ オペラの未来』(みすず書房 95)
- 『グスタフ・マーラー全作品解説事典』(立風書房 94)
- 『前衛音楽の漂流者たち』(筑摩書房 93)