今年度前半、『ふらんす』(白水社)の集中連載「ステイルメイト」で読書界に静かな昂奮を呼び起こした篠原学さん(大阪大学)を迎え、下記の要領にて講演会を開催いたします。どうぞお運びください。
篠原学(大阪大学)
「チェスプレイヤーは何をするのか?——「ステイルメイト」と文学の制作」
チェスにはステイルメイトというルールがあり、これ以上可能な「手」がない局面を迎えると、その試合は引き分けとなります。「何もできない」ことが、遊戯の根幹に組み込まれているのです。文学の制作にも、似たところがないでしょうか? 今年の4月から9月まで、雑誌『ふらんす』に連載された拙文「ステイルメイト」にも触れながら、このことについて考えてみたいと思います。
司会:森元庸介(東京大学)
2022年12月16日 18時30分
東京大学駒場キャンパス18号館4階
コラボレーション・ルーム2
入場無料/要申込
申込先:morimoto@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
科学研究費(基盤研究(B)「「一般リズム学」を地平とする統合的思想史の構築」(代表者:中島隆博)